2020/7/15・19 660~工9543~工9643~工9642 石巻工臨

 660~工9543は7月15日に施行され, 小牛田まで積車を輸送した. 小牛田より先は7月19日の施行となった. これは, 小牛田から石巻までは1651列車と同様の時間帯を走るために, 1651列車が運休となる日曜日にしか運転できないことによるものである.
 また, 積載総本数は50N普通レール36本であり, チキ2車で運べる本数である. これをチキ4車(2ユニット)で運んだのは, レールの卸し位置の関係によるものと思われる.

 石巻駅到着後は入換をして機関車をチキ車の小牛田方に連結せず留置, そのまま午前中に卸し作業となった.

 タイガーロープ柵を抜き安全確認後, 予定の時間となったら小牛田方のユニットの締結具等を外して卸し作業を開始する.

 卸し作業は2台のユニッククレーンを用いて行われた. ユニッククレーンの先にレールキャッチャーを取り付け, レールを卸していく.

 小牛田方のユニットからレールを卸す. 小牛田方ユニットの22本を卸し終えたら, 同ユニットの締結具をもとに戻す等の片付けと, 線路に近い位置に卸してしまったレールのユニッククレーンによる安全な場所への移動をし, 女川方ユニットの締結具等を外してユニック車を移動, 同ユニットの卸し作業を開始する.
 実際には小牛田方ユニットの本数が残り数本になった時点で作業員数人が女川方ユニットの締結具等取り外し作業を始めた.

 残り2本となると, ユニッククレーンでの卸し作業を終えて山越器を準備し, ラスト2本は山越器での卸しとなった. 山越器の準備及び片付けにはユニッククレーンを用いていた.

 山越器での2本の卸しが終わると, すぐに山越器と締結具等の片付けを行う. また, 山越器で卸した2本は線路に近い位置にあるため, ユニッククレーンを用いて他のレールと同じ場所に移動した.
 このような手間がかかるのであればすべてユニッククレーンを使用すれば良いとも思われるが, レールがユニッククレーンより遠くて届きにくい場所にあり, かといってバールを用いてレールを移動してから卸すのもレールが滑落した場合の危険性が考えられるため, 山越器を用いたと考えられる.

 卸し後の片付けが終了するとそのまま夕方まで留置される. 夕方になるとチキ車に機関車を連結し返空列車を組成, 入換作業をして発車待機, 発車時間となると返空列車は小牛田まで走行した. 小牛田より先, 仙台埠頭までの返空列車は後日施行された.

660~工9543~工9643~工9642 石巻工臨
660:SD55-105①+チキ6169-チキ6200[F7]+チキ6349-チキ6347[F9]
工9543~工9643:DE10-1760②+チキ6347-チキ6349[F9]+チキ6200-チキ6169[F7]
工9642:DE10-1760①+チキ6169-チキ6200[F7]+チキ6349-チキ6347[F9]
チキ6169-チキ6200[F7]:24-1, 50N×25M×22本
チキ6349-チキ6347[F9]:24-2, 50N×25M×14本