2020/11/24-25 入換~工9532~工9533 白河工臨

 今回運転された白河工臨は, 卸し作業中止となった今年8月3日発送の白河工臨の再々設定分であり, 前回と少しだけ違う時刻での運転となった.
 前回同様に夕方に岩切駅を発車し白河駅で転回作業ののち, 矢吹駅にてロンチキの卸し作業開始前の点検作業を行った. ロンチキの点検作業ののち, 照明は消さずに列車はそのまま卸し現場へと向かった.
 なお, 今回は列車の遅延により積車の昼間の走行は撮影できず, また白河駅での転回作業も前週に起こったトラブルの関係で撮影不可能であった.
 卸し現場は, 郡山総合車両センター横の第4奥州街道踏切と行合街道踏切の間であった. 列車は第4奥州街道踏切を少し過ぎたところで停まり, エプロン車と中央締結車での準備作業の後, レールと線路間をつないだワイヤが張るまで少し走行, ワイヤが張る時点でロンチキの最後部は第4奥州街道踏切を通過し終え, 第4奥州街道踏切を過ぎた場所からレール卸しを開始した.

 今回の卸し作業は郡山総合車両センターの真横であったため, 1週間ほど前に廃車配給されたチキ6000形の横でレール卸しが行われた. 役目が終わった短尺・定尺レール輸送車の横で長尺レールを卸すというのはなかなかおもしろい光景であった.
 レールの卸しは行合街道踏切の手前で終了し, レール卸しの終了した列車は最後部が行合街道踏切を通り過ぎたところで機外停車となった. 卸し作業終了後の機外停車位置では例のごとく中央締結車とエプロン車の設備の片付けなどを行い, レールを卸した線路上では卸したレールの位置をレールクレーンを用いて調整する作業などが行われた.
 片付け作業が終わると列車は郡山駅到着予定時刻の前に機外停車位置を発ち, 郡山駅を定時に発車して岩切駅まで返空列車として走行した.

入換~工9532~工9533 白河工臨
入換:チキ5500形10車[ロンチキ(もとC編成)]+WD-H18A+WD-H18A
工9532:ED75-757①+チキ5500形10車[ロンチキ(もとC編成)]
工9533:ED75-757②+チキ5500形10車[ロンチキ(もとC編成)]
No.105, 60K×150M×4本

 今回運転された白河工臨は, 今年8月3日発送の白河工臨の再々設定分である. これは, 前回の白河工臨において線路閉鎖手続に問題が発生したことにより卸し作業が中止となったことによる再設定と, その再設定が一旦取消となったが施行日の約1週間前に再々設定となったことによるものである.
 ただし, 今回の白河工臨に使用されたレール輸送車は, これまで仙台車両センターに在籍していた赤茶色のチキ5500形は10月に廃車となったため, 今年10月29日に仙台車両センターに転属したもと幕張車両センター所属チキ5500形C編成であった. これにより, 以前はチキ11車で運転されていた東北地区の長尺レール工臨だが, ロンチキの設備の関係からか, 今回はチキ10車での運転となった.
 転属前後で編成中のチキ車の号車番号は変わっていないが, 10車の場合の組成が転属前は2・9・10号車を除いた10車であったのに対し, 転属後は3・9・10号車を除いた10車となっている.
 なお, この白河工臨がチキ5500形もとC編成が仙台に転属してから初となる工臨運用である.